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装画 道尾 秀介『満月の泥枕』 (光文社文庫)
装画 道尾 秀介『満月の泥枕』 (光文社文庫)
装画 道尾 秀介『満月の泥枕』 (光文社文庫)

装画|道尾秀介『満月の泥枕』(光文社文庫)

道尾秀介さん著『満月の泥枕』(光文社文庫) の「全面帯」の装画を担当いたしました。
文庫ですが、帯カバーなのでぐるっと後ろまで絵が入ります。
通常下部分は帯で絵が隠れるため主要なモチーフは描かないのですが、今回は『全面帯』なので帯を気にせず描くことができました。
作中で印象的な役割をする「月」をモチーフに、謎めいた雰囲気を出したいということと、登場人物が罪や秘密を抱えていたり嘘をついている「二面性」のイメージを表現した『天の月』と『水面に映る月』の二つの月の構想をいただき、描かせていただきました。
溶ける赤い月と、その雫が落ちて揺らぐ湖の水面。天に昇る龍を小さく入れています。

カバーデザイン/坂野公一(welle design)

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Author

道尾秀介